この日は雨が降る中、今までとは異なる「コンサート」という形で会場も前例のない場所で行われたのであった。場所は、東急目黒線の洗足駅からすぐのクラシックホール「洗足 プリモ芸術工房」(写真上)。ここである理由だが、最高級ピアノの一つである「ニューヨーク スタインウェイ」がある、数少ない場所であるからだ。節目のバースデー記念、このピアノで演奏することを熱望していた裕里菜さん(写真下・右中)が、ついにレコ発で開催したのであった。
都営バスで渋谷駅に向かい、今度は東急バスで洗足駅に向かってから近くのスーパーで調達した昼食をとって、駅目前の会場へ。12時開場であるが、やはり開場前から結構並んでいた。ちなみに、僕は最前列指定席なので落ち着いてから受付することにした。中は50席限定ということもあり、ほぼ満席であった。床が水に弱いため、傘は入口の傘立てに置くことになっており、靴も水分を拭き取ってから入るという徹底ぶり。指定された席について、しばらく待って定刻の12時30分に開演。
1部。主役の裕里菜さん登場。まずは、秋にふさわしい曲から弾き語りを始め、場が静まり返る。次は、語りを中心に時折ピアノを挟ませて。この後は、外は雨だが中で風船が飛びそうな曲で心温まる。さらに、晴れやかな雰囲気に包まれた曲で気分良く。と、季節が戻ったかのような語りで少し前を回想させてから、サポートパーカッションの春里 晋平さん(写真下・右端)が登場して、歌に移って打楽器の音が加わる。あれ、昼なのに夜の曲を歌っているよ、ここだけ異世界に。続いても、夜の曲でしんみり。ここで、ようやく紹介を行い、このコンサートについて語ってから、1部は締めくくった。
さあ、前半のお友達出演ステージ。出演するお友達は、フラワード★ジェム(ありす)さん(写真下・左中)。まずは、お伽の世界に迷った曲から始まり、次も異世界にいたままな曲で不思議な気分に。トークで、地味に緊張していてピアノを上手く弾きたいと語り、主役とのつながりについてと、いいとこについて話していた。最後は、ミステリアスな曲で静まるのであった。
2部。裕里菜さんと春里 晋平さんの共演で、食べ物コーナーと称して、それにちなんだ曲を弾き語り。まずは、あんず飴の曲をそこそこに歌い、イワシの曲でしんみりと、さらにはチョコレートの曲で明るく、待ってましたのビールの曲で昭和の演歌仕立てで締めくくり。
さて、後半のお友達出演ステージ。出演するお友達は、山谷 結さん(写真下・左端)。まずは、ゆったりした曲から始まる。紹介して、訴えかける曲で歌声響かせる。雨が苦手だが、弾き語りができたという。ややポップな心温まる曲で明るく次につなげるのであった。
3部。裕里菜さんだけ登場。まずは童謡から始まり、ゆったりした曲で意識が飛びかけた。トークで、ワンマンライブは今日で6回目であり、ここまで制作したオリジナルは48曲という。春里 晋平さんが登場して、暗めの秋桜の曲を歌う。2年ぶりのCDリリースを報告。そこで、CD収録曲から2曲を弾き語り、気分良くなったところで春里 晋平さんが引いてソロになる。最後はCD収録曲のメイン曲で、コンサートは締めくくりとなった。
で、終わらない。手拍子が止まらない。あれ、フラワード★ジェム(ありす)さんが登場したよ。何と、ケーキを出してバースデー祝いである。なのだが、ホール内は飲食物持込不可のため、ホール外で祝うこととなった。主役登場で、このピアノが弾けなくなるのが寂しいという。で、忘れてならない「ビールンルン」で明るく、初めて手拍子に掛け声を響かせる。最後は、幸せな曲で観客の口ずさみが聞こえる中で気持ち良く、晴れやかに終演となった。
撮影タイムのち、物販・交流タイム。出演者とは過去に会っているので、少しながら話したよ。かなりはけたところで、洗足を後にしたのであった。